ゆく秋の

131107_01

ついこの間まで暑い暑い~って言ってたと思ったら、今日はもう立冬。もちろんイキナリ真冬になるわけじゃありませんが、暦の上では秋はおしまい、今日から冬なんですねえ。

天高く空は澄み渡り、風さわやか、一年で最も気分がいい季節。また、うれしい実りの季節でもあります。けれど、もうまもなく、厳しい季節、凍える冬がやってくる…。なにか残念なような惜しいような、寂寥感を感じる季節でもあります。

こんな時期をさす季語で「ゆく秋」という言葉がありまして、有名どころでは奥の細道の最後の句、

蛤のふたみにわかれ行秋ぞ

がありますけれど、これなぞはもう、まさに万感胸に迫ると申しましょうか…。

それにしても、なんでまたこうも、ゆく秋が惜しい気持ちになるのかなあ、とツラツラ考えておりましたのですが…
あっそうだそういえば!
秋らしい行楽を何もしてないのですわたくし!
このせいだったのか!

暦の上では冬になりましたが、なんの、行楽シーズンはまだまだ。

「ゆく秋」も、寂しい方向じゃなく、ゆく秋の大和の国の薬師寺の…とかね。ああ、奈良もいいなあ
紅葉だって、むしろこれからが見ごろですからね。

美しい季節、味わっていきたいです。

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