浜松市動物園は、京都からやってきて飼育を始めていたメスのアミメキリン「シウン」を、16日(日曜日)の午前11時から一般公開すると発表しました。
シウンちゃんはこの12日に3歳になったばかり。
今月3日に、京都市動物園から搬入され、キリン獣舎のまわりの観覧通路を閉鎖して「慣らし飼育」をしてきました。
環境にも順応してきたため、二週間足らずで通路の開放に踏み切ることにしたそうです。
キリン獣舎はもちろん、屋外の「サファリ」では、オスのアミメキリン「リョウ」君(4歳)と二頭そろう場面が見られるチャンスもありそうとのことです。
なお、カメラ撮影は可能ですが、ストロボの使用は禁止とのことですのでどうぞお気をつけ下さい。
16日は、午前11時からお披露目会があり、園長さんがシウンちゃんを紹介、飼育員さんがキリンの飼育方法などを解説するそうです。
「シウン」は漢字で書くと「紫雲」。なんか京都らしいですよね!
ちなみにお父さんは清水(きよみず)という名前だそうです。
ところで、上で「12日に3歳になった」と書きましたが、ということは、2011年の3月11日に生まれたということ。
そうです、あの東日本大震災がおきた3.11の翌日です。
京都では、つらいニュースが溢れる中、癒やしを求めて動物園に通うきっかけになったかたがいらしたり、前を向く力をもらった、そして毎年誕生日にはあらたに勇気をもらっている、とおっしゃるかたがいたり、とても親しまれてきたそうです。
そんなシウンちゃんが浜松にやってきたのは、浜松市動物園のリョウ君との繁殖をめざすため。
じつは、浜松のリョウ君は、幼くして両親を相次いで亡くしていて、ずっとひとりぼっちだったんです。
シウンちゃんがやってきた日のことが浜松市動物園の飼育員だよりに書かれていますが、とってもすんなり移動できたようで、むしろ飼育員さんたちや待ち構えるリョウ君のほうが緊張したり落ち着かない様子だったそう。
そして、
そして、輸送箱についていたお守り。このお守りからもシウンが無事につきますように・・・。という愛情を感じ、京都の皆さんからのメッセージボードも添えられ、その言葉に胸がジ~ンと熱くなりました。
との記述に、読んでいるぼくも思わずうるっとしてしまいました。
シウンちゃん、ホントに愛されていたんですね。
順応するのがとても早かった、というのも嬉しいことです。
そうそう、リョウ君と一緒に仲良く枝を食べている様子が掲載されている記事もありますよ(^^)
「京美人」のシウンちゃん、会えるのが楽しみです。
そして、きっと近い将来、ここ浜松でお母さんになって、また新たな勇気をもらえることでしょうね。