磐田市の調べによりますと、磐田市に納められる「ふるさと納税」の件数が、2013年度は前年度比5.6倍となる4328件と、3年連続で静岡県内1位だったそうです。金額は44,951,600円と、こちらは2年連続で県内1位でした。
「ふるさと納税」とは、自分の故郷や応援したい自治体を選んで寄付できる制度です。今まで一度も住所登録していない地方自治体に対しても納めることが可能で、寄付した金額中2000円を超える部分が所得税・住民税から軽減される(1万円寄付すると8000円軽減される)システムになっています。また、確定申告時、「ふるさと納税」として申告すると寄付金が所得税・住民税の軽減対象になります(ただし限度額がありますのでご注意ください)。
寄付を受けた自治体からは、お礼としてさまざまな特典が贈られます。磐田市では、1万円以上の寄付へのお礼として15品目を用意し、希望をきいて贈っているのですが、寄付者のなんと89.1%はこのうちの「静岡県産ウナギ2のかば焼き3本(または白焼き3本)セット」を選んでいて、2位の「マスクメロン1個といわた茶のセット」の5.2%を大きく引き離しています。
うなぎ価格の高騰から、市では今年度から3本セットを「ウナギ2本とひつまぶし用かば焼き刻みセット」に変更しましたが、新たに磐田市のイメージキャラクター「しっぺい」のぬいぐるみを追加したそうで、担当者のかたは「今後もふるさと納税制度を活用し、磐田市の魅力をPRしていきたい」と話しているそうです。
ふるさと納税制度では、使途を選択することもできますが、磐田市では特に指定がない場合は、津波対策事業基金に積み立てているそうです。
それにしても、希望者のほぼ9割がウナギを希望というのもすごい割合の高さですねえ(ちなみに…ウナギといえば浜松市だったりしますけれど、もちろん浜松市でもお礼としてうなぎの蒲焼を用意していますよ!)。
冒頭でも触れたとおり、ふるさと納税というのは自分の住んでいる自治体にかぎらず、生まれ故郷だったり、応援したいと思う自治体に、使途も選んで寄付が出来る制度です。
ということは、…被災地への支援としても有効ということになりますよね。
じっさい、調べてみると、たとえば
- 青森県八戸市
震災復興のため(震災復興基金) - 岩手県
震災遺児・孤児のための給付金事業 - 岩手県宮古市
東日本大震災の復興 - 岩手県岩泉町
その他(震災からの復興に対する寄附) - 宮城県多賀城市
震災復興事業 - 宮城県村田町
安全・安心で快適に暮らせる生活基盤づくり - 宮城県柴田町
東日本大震災復興に関する事業 - 宮城県利府町
安全で安心して暮らせるまちづくりのため - 福島県
おまかせ(災害復旧・復興)~ふるさとの復旧・復興を応援する~ - 福島県福島市
「ふるさと・復興」応援 - 福島県金山町
災害からの復旧・復興事業 - 栃木県
ふるさと“とちぎ”の東日本大震災からの復興を図ります - 栃木県さくら市
災害の復旧・復興 - 栃木県那須烏山市
その他(震災復興のため) - 千葉県我孫子市
災害対策基金
など、ざっと調べただけでも、さまざまな自治体で、さまざまな使途で受け付けていることが分かりました。
調べればもっとあるかも知れません、興味をお持ちのかた、このような形での支援もおおいにアリだと思いますよ!