さて、今週末、12月14日に極大を迎える2013年の「ふたご座流星群」。
ニュースなどでも取り上げられていますのでご案内のことと思いますが、今年はちょいと残念なことに、条件があまりよろしくないんですねえ。
そもそも、極大になるのが日本時間で14日の午後3時ごろ。
真っ昼間ですからこの時間に観察することは当然できません。したがって、その前後の夜、つまり、13日の夜と14日の夜が流れ星を見るチャンス、ということになるんですが…。この時期は月明かりがあるんです。
週明けの17日が満月です。満月に向かっていく時期の月は、暗くなった頃にはもう空にあって、かなりの明るさで夜どおし輝いたあげく、明け方の3時ないし4時ごろにようやく沈んでいきます(なんかワルモノみたいな言い方になっちゃいましたが)。
なので、夜の観察がかなりキビシイことは確かです。
(14日土曜日の明け方、がベストかもしれません)
とはいうものの、ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とならぶ、年間三大流星群のひとつ。
なおかつ、しし座流星群などのように多い時と少ない時の差が激しくない、毎年安定した活動をみせてくれる、とても観測しやすい流星群ですから、ここはぜひとも見たいところです。
対策は、とにかく月明かりを避けること。
たとえば月が建物の陰に隠れるような場所をさがす。帽子のつばや手で隠してもいいです。こんなふうにすれば、影響を小さくすることは可能です。
そして、あせらないでじっくり見ること。
ちなみに、放射点があるふたご座は8時ごろには東の空に上ってきます。ちょうどいま、ふたご座の中に木星がいるので目印になりますよ。
ただし、放射点にこだわる必要はまったくありません、どの方向を見てもいいです。
「できるだけ広い範囲をゆったり見上げる」のがおすすめの観察法です。
長時間見上げていると首が疲れますから、レジャーチェアを用意したり、理想は寝転がって見ることなので、厚手のマットなどがあれば言うことなしです。
あ、それから、月以外にも「明るいものを見ない(視野に入れない)」こと。
街灯や、周りの建物の窓明かり、携帯電話の画面。それから懐中電灯を直接見るのもさけましょう。
そして、これは確実に、「冬の夜の屋外は想像以上に寒い!」です。しかも今、今季初の寒波が到来中。また間の悪いことに、この寒波のピークも14日土曜日という予報…。
なんにせよ、防寒対策はやってやり過ぎということはありません、くれぐれも厳重に、ですよ。
冬の流れ星、ひとつでもふたつでもいいから、ゲットしたいですね!