静岡国際オペラコンクール実行委員会事務局・広報担当の上山万里子さんをスタジオに。
戦前、日本人として初めて国際的な名声を得た静岡県ゆかりの偉大なプリマドンナ、三浦 環さん(お母様が菊川のかただったそう)をたたえ、没後50周年にあたる1996年から3年ごとにアクトシティ浜松で開催している静岡国際オペラコンクール。
2003年には「国際音楽コンクール世界連盟」への加盟が認められ、国際コンクールとしての地位を確立。若手オペラ歌手の登竜門として世界的な注目を集めています。
7回目のコンクールイヤーとなる今年、アジア、欧米、アフリカ等世界27の国と地域から242名の応募があり、厳しい予備審査の結果参加が認められた66名の若手オペラ歌手が、きたる11月、アクトシティ浜松大ホールに集結し、9日間にわたる予選・本選に臨みます。
1次予選は11月8日(土)~11月10日(月)、2次予選は11月12日(水)・13日(木)、そして本選が11月16日(日)それぞれ午後1時30分開演。
入場料金は、1次予選が各日500円、2次予選が各日1,000円、本選は指定席3,000円、自由席1500円、なお、学生さんは予選が無料、本選は自由席500円です。
公式プログラム付きのお得な「通し券」は5,000円。チケットぴあなどで現在販売中です。
各人が得意とするアリアを2曲ずつ歌う1次予選、得意とするオペラ作品ひとつの中から審査委員会に指定された場面およそ20分を演じる2次予選。
ここまではピアノ1台による伴奏(ピアニストのみなさんの八面六臂の活躍も見ものです!)。
そして本選では東京交響楽団の伴奏。オーケストラピットを使った、オペラ公演本番さながらの緊張感みなぎる舞台での決戦となります。
マイクを使わず、アクトの大ホール4階まで響き渡る声量。高い声や低い声、パワフルな声や繊細な声など、個性あふれる歌声。
たとえ言葉がわからなくとも、衣装など目でも楽しめ、言葉や国、時代をも超えて共感できる人間の存在を音楽をとおして語りかけてくる、そんな歌声が堪能できます。
「アリア」には、きっと聞き覚えのある曲がたくさんあります(たとえばトリノ五輪金メダルの荒川静香さんのフリースタイル「誰も寝てはならぬ」もオペラ・アリアです)し、生で聴く歌声、きっと感動すると思いますよ〜!
また、コンクールのPRデザインを手掛けているのは、静岡文化芸術大学デザイン学部の学生さん。
富士山をテーマに若い感性と和モダンな雰囲気でまとめられたデザインは、今後様々なところでコンクールを盛り上げてくれます。こちらも注目ですよ(大学が運営しているという、世界的にも珍しいコンクールでもあるんです)。
最終日の本選では、1位〜3位と特別賞にくわえて「オーディエンス賞」の企画があります。会場に来場された皆さんの投票で決まる賞、ぜひ会場に足を運んでいただき、一番よかったと思う歌手に投票してみてください。
そして、新しい才能の誕生の瞬間に立ち会ってみませんか?と上山さん。興味をお持ちの方、ぜひとも足をお運び下さい。詳細は公式サイトをどうぞ!