イワトビペンギン”お嫁入り”

国際自然保護連合(IUCN)に絶滅危惧種とされているミナミイワトビペンギンを増やそうという繁殖プロジェクトに、静岡県と神奈川県の水族館が乗り出すことになりました。

沼津市・伊豆三津シーパラダイスの、11歳の雌「ルーク」が、神奈川県箱根町・箱根園水族館の26歳の雄「ロッパー」と新たなペアを組み、箱根園水族館で繁殖を実現させようという計画です。

両施設間で個体繁殖を目的にした動物の移動は初めてのこと。
ともに西武グループであることから「希少な個体を1羽でも多く誕生させたい」と発案されたそう。
成功すれば他の動物でも試みるということです。

日本動物園水族館協会によりますと、2012年12月末現在、加盟施設で飼育されているミナミイワトビペンギンは126羽。
ただ、海外からの個体の搬入は難しく、水族館が飼育下での繁殖を進めている現状だそうです。

日本動物園水族館協会のイワトビペンギン個体群管理者で、神奈川県三浦市・京急油壺マリンパークの獣医、今村先生は「繁殖目的の移動は貴重な試み。他のペアもいる集団でないと成功は難しいとされているが、順調に進み、個体数増につながればと思う」と話しているということです。

イワトビペンギンといえば、頭の毛が逆立っていて、目の上に黄色の飾り毛がある、ちょっと怒りマユのように見えるユニークな姿のペンギンくん。
むかし、資生堂の整髪剤のCMキャラクターとして使われて、人気者になったのをご記憶の方も多いかも。

見た目通りにわりと攻撃的な性格で、警戒心が強いそうですが、パートナーに対してはとてもやさしく、お互いに毛づくろいをしあう姿がよく見られるそうです。

絶滅危惧種になっているとは不勉強なことに知りませんでした。
希少な個体の増加に向けて、大きな期待が寄せられている、伊豆から箱根にお嫁入りするルークちゃんと、箱根で待つロッパーくん。

11歳と26歳、ちょっぴり歳の差はあるけれど、仲むつまじいカップルになって、ジュニアが誕生するといいですね!

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