明け方(西の空)の満月の模様は何に見える?
では、明け方の満月です。ウサギくんはもうさかさまになってしまっています。
この模様を、吼えるライオンの顔、と見る地域があるんだそうです。
くわっと大きく口をあけた、迫力あるライオンの顔。これもなるほどなあと思います。
もうひとつ、たきぎを担ぐ男の姿。これは、あの二宮金次郎みたいといえばイメージがつたわるでしょうか。
前かがみになって、いかにも重そうに担いでいく様子なんですよ。
月の模様は、このほかにも、いろいろなのものに見立てられています、たとえば、木につながれたロバ、キャベツ畑の泥棒、菩提樹の木の根元に座っている杖を持ったおじいさんというかなり細かく具体的な姿、双子の男の子と女の子。ほうきにまたがった魔女・・・などなど、ほんとにたくさんあるんです。
満月を見上げてみませんか
月は古来から、人間と深い関わりを持った天体です。文化や風習とも根深い繋がりを持っています。
人々は折りにつけ夜空の月を見上げ、そしてそこに見える模様に、様々な思いを託してきたんでしょうね。
さあ、あなたには月の模様、いったい何に見えるでしょうか。
そんなことを思い浮かべながら・・・と、いつもなら締めるところなんですけど、今日はもうひとつ。
昔、アポロ計画、というものがあって、人類が月に降り立ったことがある、ということ、最近ではすっかり影が薄くなってしまっているような気がします。
1969年7月、アポロ11号は月の海のうち「静かの海」に着陸、人類はついに月に足跡を残しました。で、この静かの海は、ちょうどうさぎくんの顔の部分にあたるんです。
人類はあそこまで行ったんだなあ、なんて、しみじみ思います。
そんなこともあわせて思い浮かべながら、晴れた夜には、月を見上げてみませんか。