立夏を過ぎて、ちょうど田植えのころですねえ。
水を張った田んぼに、ちまちまっとしたかわいらしい稲の苗が並んでいる様子、いいものです。
これから苗がすくすく育っていって全体が青々としてくるのも楽しみです。
そういえば、昔はぼくんち、玄関をあけると目の前が田んぼでした。
今はすっかり住宅街に様変わりしてしまって想像しにくいほどですが、まわりに田んぼがたくさんあったんです。
で、ちょうど今ごろから、もう少し先にかけて、つまり、田植えのころから夏の青々とした田んぼになるころにかけて、夜になるとカエルが一斉に鳴くんです。
もう、まさに大合唱。ちょっとうるさいくらいでしたが、季節の風物詩だったんです。
あの声、今はもうまったく聞こえなくなってしまったなあ…と、なんだかしみじみ思い出してしまいました。
カエルが夜に鳴くのは求愛行動なんだそうですね、オスがメスを呼んでいるわけです。
で、これはアマガエルを対象にした研究結果なんだそうですが、メスを呼ぶのに、他のカエルと同じタイミングで鳴いたんでは鳴き声が混ざってしまいます。
だから、隣り合っているカエル同士で声が重ならないように交互に鳴いているんだそうです。
てことは、大勢で鳴く場合は、それぞれ隣同士が交互に鳴く。
つまり全体としては2チームにわかれて交互に鳴いてるってことですよね。
じっさい、計測してみると、数式で表せるほど見事に規則正しく整然と鳴いているんだそうです。
それであの盛大な大合唱になるんですねえ。
なんだかまた聞きたくなってしまいました。
お近くに田んぼがあるよ、というかた、いかがでしょう、そろそろ鳴き始めているでしょうか?
地に緑みちる田植えのころ。
今年も、夏がやってきますね。
- テーマ:カエルの大合唱
- カエルの大合唱は田植えのころから青々とした田んぼになるころにかけての季節の風物詩
- カエルが夜に鳴くのは求愛行動=オスがメスを呼んでいる
- じつは、隣り合うカエル同士の声が重ならないように交互に鳴いている
- 大勢で鳴く場合は、それぞれ隣同士が交互に鳴く=全体としては2チームにわかれて鳴いている