90年代の大ヒットナンバーのひとつとして知られ、ZARDの代表曲とも言える『負けないで』が、高校の英語の教科書にに題材として取り上げられるそうです。
掲載される教科書は、この4月から、全国およそ400の高校で採用される、高校2年生用の、三省堂「My Way English Communication II」。楽曲の誕生にまつわるエピソードや、阪神淡路大震災、東日本大震災が起きた際、人々を励ました応援歌として紹介されるとのことで、亡くなった坂井泉水さんの直筆の歌詞も掲載、「言葉の力」「音楽の力」を学ばせるのがねらいだそう。
「Ab Encouraging Song(勇気づける歌)」と題されたセクションで、『負けないで』のまつわる英文が掲載されるとのこと。
坂井さんが何度も書き直しながら完成させた歌詞は、繰り返し手直ししたようすがわかるよう直筆で掲載し、いかに言葉にこだわって歌詞を書いていたかを伝えています。
セクションは冒頭から、「Sakai became famous as a singer in the early 1990s.」と、坂井さんが90年代初頭に有名になった経歴を紹介、多くの支持を得た理由のひとつが魅力的な歌詞にあったとして、坂井さんが生前語っていた言葉「わたしはいつも心の底から言葉を大切にしています」を英訳した「I have always treasured words from the bottom of my heart.」を掲載。
また、阪神淡路大震災や東日本大震災の際に人々を勇気づけたエピドートや、94年センバツ高校野球第回の行進曲に採用されたこと。
そして、『負けないで』は、「頑張れ」というメッセージが切実な言葉で表現されており、人々をはげましたいとの願いから生まれた楽曲であること、を結びとしているそうです。
発行元の三省堂は、この楽曲の持つ「言葉の力」に着目し、「言葉そのものが持っている大きな計り知れない力に気づいてもらい、多感で悩み多い高校時代を強く乗り切っていってもらいたい」と説明しているそうです。
ZARDといえば、1990年代に、女性ボーカルとして最も多くのCD売上枚数を記録、また、アルバム6作連続のミリオンセラーという史上最高記録も持っています。
残した記録もスゴイけれど、同時に、やはり、記憶に残るアーティストでした。テレビなどメディアへの露出が極端に少ないアーティストだったことも記憶に残ります(ビーイング系、という言い方がありましたねえ)
2006年から子宮頸がんで闘病生活を送り、入院先の病院でスロープから転落、2007年5月27日に40歳で亡くなった坂井泉水さん。じつはこのオンエア日、2月6日がお誕生日だったんですね。
ご存命なら47歳、年齢を重ねた坂井さんの歌声も聴きたかったですよね…。あらためてご冥福をお祈りいたします。
オンエアではもちろん、『負けないで』をお送りしました。
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