『My Choice Time〜天の光はすべて星』今週は特別編。
浜松市天文台 野島孝弘さんをスタジオにお招きし、星空観望イベントをご案内いただきました。
まずは毎週土曜日の定例観望会。3月までは午後6時30分~午後8時30分、4月から9月午後7時~午後8時50分の開催です。
今の時期の見どころ、まずは木星。ちょうどオリオン座の長方形の対角線上、左ナナメ上にあって、右下から「リゲル」「ベテルギウス」「木星」の順にほぼ等間隔で一直線に並んでいますからすぐわかります。
肉眼で見てもひときわ明るく輝いている木星を天文台の望遠鏡で見たら…!そのほか、「すばる」や「オリオン大星雲」もおススメ。
参加費無料、事前申込みも不要です。土曜の夜は天文台へ行こう!
夜だけではありません。「太陽・昼間の星観望会」では、特殊なフィルターで太陽光を10万分の1に減光することによって、太陽を望遠鏡で観察できるんです。
太陽表面にある不思議な黒点やプロミネンス(紅炎=太陽のガスが吹き上がったもの)、さらに「昼間に見える星」を観望します。
肉眼で見ると青い空があるばかりなのに、望遠鏡では星が見えるんですよ。
さらに、青を背景にいろいろな色をしている様子も観察できます 。
次回の開催は3月2日(日)午後2時~午後4時、参加費無料、事前申込みも不要です。
また、この季節ならではの「カノープス観望会」は3月1日(土)午後6時30分~午後8時30分。
先週の「アルゴ座」のお話の中でもご紹介した、水平線ギリギリを這うように移動するためなかなか見ることができず、中国では「見ると長生きできる」と言われる星です。
本来はシリウスに次いで明るく、はっきり輝くはずの星ですが、あまりに低い位置にあるため赤みがかって見えます。
天文台の望遠鏡でぜひカノープスを見てみましょう!参加費無料、事前申込みも不要です。
うれしいのが「移動街中観望会」。浜松の市街地に望遠鏡を設置して星を観察します。仕事帰りのサラリーマン、学生さん、お客を放ってきた飲み屋の女将さん(笑)など、さまざまな方が参加するたのしい観望会です。
次回の開催は3月7日(金)午後7時~午後9時、場所は浜松駅北口・遠鉄百貨店新館の北東角。
市街地どまんなか、ネオンや街灯がいっぱいの明るい空でも、望遠鏡であれば星が見えるんですよ。同じく参加費無料、事前申込みも不要です。
そして体験型のイベントが、写真撮影講座「デジカメで月の写真を撮ろう」。天文台の望遠鏡でとらえた月を、コンパクトデジタルカメラで撮影します(一眼レフタイプは不可)。
望遠鏡を通して月を撮影なんて、特別な機材が必要そうに感じますが、実は意外と簡単に撮れるんです。開催日は3月16日(日)午後7時~午後9時。月齢14のまんまるに近い満月です。
月面の模様がハッキリわかることでしょう!参加費は無料ですが、このイベントのみ定員10名限定、事前申込みが必要です。
3月1日(土)午後2時から電話での受付です。
このように、天文台では常にさまざまなイベントを開催しています。
天文写真やポスターなどで見る星も綺麗ですが、「本物の星」を見ると感動しますよ。お子様にもぜひ体験していただきたいです。
ほとんどのイベントが無料で事前申込みも不要、気軽に訪れることができる施設です、ぜひお足をお運びください!
…というわけで、今週の『My Choice Time〜天の光はすべて星』のコーナーは、特別編としてお送りいたしました。
浜松市天文台、もしかしたらご存じでない方もいらっしゃるかも…。 遠州大橋に向かう道路沿い、五島協働センターと併設されている施設です。 特徴的なドームが遠くからでも目立っていますよ。
上記のようなイベントの開催時以外でも、展示ホールや月面案内板、図書室などがあります。 ぜひ一度足をお運びください。
来週からはいつものスタイルでお送りします。どうぞお楽しみに!