牧場の味「牛乳豆腐」を商品化。立岩牧場『牧場のとうふ』遠鉄百貨店で限定販売

北区引佐町「立岩牧場」の立岩恵子さんと、地域おこし活動をしている鈴木恵さんが、出産後間もない牛の乳を使って牛乳豆腐『牧場のとうふ』を商品化したそうです。
歯ごたえやコクがあるのが特徴とのことで、29日から中区の遠鉄百貨店で一週間の期間限定販売が始まっています。

栄養価の高い「初乳」を加熱し、少しずつ酢を加えて固まらせて作られる「牛乳豆腐」。

そもそも「初乳」とは、分娩後数日間に分泌される乳のこと。
(ただし期間について明確な定義はなく、分娩後5日まで、一週間以内、10日まで、など、さまざまな解釈があるそうです)
つまり、生まれたての赤ちゃんのためのお乳です。

だから特別な栄養があるんですね。その後に分泌される乳とは組成が異なり、固形分、タンパク質、脂肪などが多く乳糖が少ないのだそうです。

そして、熱によって凝固しやすいのも特徴。
この特徴を活かして豆腐状に固めたものが牛乳豆腐です。

「酪農家のまかない料理」とも言われる牛乳豆腐ですが、じつは市販の牛乳でも作ることは可能です(ジャージー牛乳が向いているそうです)。

ものすごく大雑把に言うと、沸騰しない程度に熱した牛乳に、すこしずつお酢を加えると固形分ができるので、それをザルなどで水を濾せば出来上がり。
食べ方は、お刺身のように醤油で、あるいはスライスして醤油と砂糖で煮付けにするのもポピュラーな調理法だとか。

でも、やっぱり本物の初乳を使ったものは特別製。

ところが、原料となる初乳は、分娩後5日以内の乳は人への食品利用が制限されていること、長期保存ができないこと、といったハードルがあり、これまで商品として売り出すことができなかったのだそうです。

それを何とかできないか、ということで、昨年6月から商品化に取り組み、プロのデザイナーやプランナーにも協力を求めて開発を進めてきたそう。

その結果、出産後6日以降の「生乳」を使うこと、そして長期保存できるパッケージを開発するなどして、商品化にこぎつけたということです。

この商品を広くPRしようと、市内の事業者の皆さんでつくるNPO法人「浜松・百姓のチカラ」のブースを借りて販売することになったそうです。

立岩さんは「いろいろな人たちに協力してもらい商品化することができた。多くの人たちに味わって欲しい」と話し、牧場でも販売する考えもあるそうです。

2月4日まで、遠鉄百貨店地下1階で販売、午前十時から午後七時半まで、一個500円。

「豆腐」という名はついているものの豆は使っておらず、牛乳を固めたものですからチーズの一種、カッテージチーズに近いものと考えるのが良さそうですね。

歯ごたえはコクが特徴という「牧場のとうふ」。これは気になる!というかた、限定販売期間中にぜひお試しを!

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