Just another MC life
【2014年7月3日(木)放送分より】
今日は、来週の月曜日に迫ってきましたね、七夕についてのお話です。
織姫と彦星、天の川でへだてられた二人が、年に一度だけ、逢うことを許された夜…。
たいへんロマンチックなお話でもあります。短冊に願いを込めて笹を飾る、なんてことも、大人になるとなかなか出来なくなっちゃいますが、時にはやってみたいものですね。
では、いつものように、星をさがしていきましょう。
織姫と彦星、ともにとても目立っていて見つけやすい星です。まあだからこそ、時代を越えて語り継がれる伝説になっているんですね。
それぞれ、属する星座と洋風の名前と一緒に覚えておくのがお勧めです。
織姫は、こと座のベガという星。そして彦星は、わし座のアルタイルという星です。どちらも、すぐに見つけることができますよ。
今の時期、7月上旬の夜の9時ごろで考えます。この時間、織姫と彦星はともに東の空に見えています。東をむいて、おおむねナナメ45度くらいのところを見上げると、純白に輝くとっても明るい星が見つかります。これが、こと座のベガ、織姫です。
ベガというのは本当にとても明るい星で、全天で5番目に明るい星なんです。ですから、いまくらいの季節、東の夜空をみて、一番明るい星がベガだ、といっても、ほぼ間違いないんです。
さて織姫が見つかったら、こんどはそこからナナメ右下にたどっていきます。そうしますと、もうひとつ明るい星が見つかります。これがわし座のアルタイル、彦星です。
アルタイルもかなり明るい星で、全天で12番目に明るい星。ですから、よく目立っていますよ。
さて、この方向を見ていると、明るい星がもうひとつあるのに気がつくと思います。ベガから見ると、左下になります。これが、はくちょう座のデネブという星。
織姫と彦星=ベガとアルタイル、そしてこのデネブをつなぐと、大きな三角形になるんです。これを「夏の大三角」といいます。
夏の夜空の目印になる、とっても目立つ三角形です。 ですから、むしろ、まずこのおおきな三角形、夏の大三角をみつけて、そして、今ぐらいの季節なら一番上の角が織姫ベガ、右下の角が彦星アルタイル、とおぼえてしまうのが近道かもしれません。
ただし、この位置関係は、あくまで、今の時期、夜9時頃に東の空で見た場合、なんです。
これから季節が進むにつれて、夏の大三角は、だんだん昇ってくる時間が早くなっていき、夏真っ盛りの頃には、暗くなってきた頃にはもうすでにほぼ真上に近いところで輝くようになります。まさに夏の夜空の中心、といったイメージです。
ただ、真上を見上げた場合、先日もちょっとお話しましたが、体がどちらを向いているかによって上下左右が変わってしまうんです。なので、夏の盛りの頃の見え方については、この三角形に含まれる星座のお話をするころ、またあらためてお話しますね。
いずれにしましても、夏の大三角、晴れてさえいたら、都市部の夜空でも見ることができるとます。今夜はちょっと微妙ですが、晴れた夜にはぜひ探してみてください。
そして…。本当なら、織姫と彦星の間に、天の川があるんです。これは本当に残念なことに、都市部ではほとんどわからないと思います。
この夏、夜空の暗いところ、そうですね、海や山にお出かけのことがあったら、ぜひ夜空を仰いでみてください。天の川って、こんなに雄大だったのか、って、きっとびっくりされると思います。
あ、といって、そんなにものすごく遠くまでいかなくても大丈夫ですよ。海なら中田島砂丘でいいですし、山なら、天竜区、たとえば春野、秋葉山、もうすこし北にいって水窪のあたりでですとかね、だから浜松市内でもいいんですね(^^)b
あるいは、奥三河のあたりなども、今は道路の弁が良くなってmいますからお勧めです。
さて、ベガとアルタイル、織姫と彦星の物語、一年に一度しかあうことができない、のは、もちろん、みなさんよくご存知だとは思うんですが、じゃああなぜ離ればなれになっちゃったのか、理由は覚えていらっしゃいますか?
ではここからは、いつものように、星にまつわる物語、織姫と彦星の物語についてお話していきます。
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