えむしーライフ

Just another MC life

【2014年10月9日(木)放送分より】

 

この数日、月がとってもきれいですよね、そこで今日は、月の女神についてのお話です。

昨日の皆既月食…番組のオープニングでもお話いたしましたが、遠州地方はちょっと雲が多くて、ホンの時々、ちらりちらりとしか見えなかったのがちょっと残念でしたね。

さて、月食もすんでここから数日は、秋のクリアな空気のなか、きれいな月が楽しめる時期です。
そんな、きれいな月にちなんで、今日はギリシャ神話における月の女神について、お話してみたいんですが、実はギリシャ神話の「月の女神」っていうのはちょっとややこしいんです。

というのは、「月の女神」とされている神さま、複数いるんです。古い時代の女神がいたり、本来は月の女神ではなかったのに、後になって月の女神とされたりしていまして、すっきり、月の女神といえばこのひと!って言えないんです。

そこで、今日は、そのうち三人の女神についてお話します・・・ええと神様ですんで、ひと柱ふた柱と数えるのが正しいんでしょうけど、どうもギリシャ神話の神さまたちというのは人間くさくて、つい、ひとりふたり、といいたくなっちゃうんですよね(;^_^A
なので、三人、でいきますね。

それは、ヘカテー、セレネ、そしてアルテミス、この三人です。

このなかでいちばん有名なのはおそらくアルテミスでしょうね。
本来は弓と狩りの女神、そして純潔の女神でもありまして、また、狩りの獲物となる森の獣たちの守り神でもあります。

のちになって、あとの二人の女神と混同または同一視されて、月の女神とされるようになったのですが、その大きな理由のひとつに、三日月、があります。
アルテミスがいつも携えていた弓。弓と三日月、似ていますよね。
ですので、時として、三日月の弓を持つ女神と言われたり、三日月の女神、とされる事もあります。

アルテミスと三日月については、こんなお話があります。
ある夜のこと、一人の狩人が森の中で道に迷ってしまいました。途方にくれていると、遠い山の上にかかる細い三日月のなかから銀色に光る女神が現れて、狩人にこう告げました。
「三ヶ月の太っていく矢の指す方向は、いつも西。満月を過ぎて、痩せていく月の矢の方向は、いつも東」
これだけ言い残すとアルテミスは幻のように消えてしまいました。

狩人には最初、意味がわかりませんでしたが、やがてハッと気づいて手を打ちました。
つまり、月は三日月から半月、満月へと、弓に矢をつがえた形にふくらんでいきます。そのつがえた矢の示す方向が西なんです。
そして満月を過ぎた月は反対側から欠けていきます。
痩せていく月を弓に見立てると、その矢の指す方向は反対側、つまり東になるんですね。

狩人はもう迷うことなく帰り道を急ぎました。
こうして狩人たちはアルテミスの教えどおり、月夜の森で道に迷うことはなくなったといわれます。月の弓矢の道しるべ、というわけですね。

つぎに、ヘカテーについて。
この女神はちょっとマイナーかもですね。というのも、このヘカテーという女神、神話の物語にはあまり登場してこないんです。
古き神々の血をひく女神で、ゼウスでさえも一目置く存在だったと言われます。

ヘカテーは、そもそもは、エジプトで信仰されていた、出産をつかさどる女神が起源とされているようです。
ギリシャにわたってからも、当初は地母神 、すなわち母なる大地の女神だったのですが、次第に、夜の女神、暗闇の女神とされるようになっていきます。

そしてその関係からか、冥界すなわち死者の国と縁の深い女神となっていきます。
時として、地獄の番犬ケルベロスを従えたおそろしい地獄の女神として描かれることもあります。
また、呪いや魔術を司る女神でもあり、魔力が集まる場所とされる三叉路や十字路の守り神でもありました。

このように、ヘカテーは、夜、もしくは闇を象徴する女神だったんですが、アルテミスやセレネと混同されて月の女神と呼ばれるようにもなりました。

月というものは、満ちてゆく月、満月、そして、欠けてゆく月という3つの姿を持ちますよね。
三日月、すなわち満ちてゆく月をシンボルとする、純潔の女神アルテミスにたいして、ヘカテーは、欠けてゆく月。破壊や消滅を象徴する月を司るとされることが多かったようです。

また、中世のキリスト教社会では「魔女たちの女王」であるとも言われ、魔女の集会であがめられていた、といいます。ひじょうに興味深い女神さまですねえ。

さて、もう一人の月の女神、セレネです。
彼女は、月光、月の光の女神でもありました。

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