えむしーライフ

Just another MC life

【2014年2月6日(木)放送分より】

 

今日は、真冬の夜空の天高くかがやく五角形、ぎょしゃ座についてのお話です。

ぎょしゃ座、ってちょっと発音しにくいんですよね、ぎょしゃじゃ、ってなっちゃいそう(汗)

ぎょしゃ座は、星座の名前としては、あまりポピュラーではないかも知れません。
でも、とっても明るい星がありまして、町明かりのある場所でも簡単に見つかる星座です。
その星の名は、一等星カペラ。車の名前にもなっていますよね。

カペラは、全天で6番目に明るい星。でもって、真冬の夜空の中ではシリウスに次いで明るい星です。とっても目立ちますので、見つけるのは難しくありません。

カペラは真冬の夜空のほぼ天頂、つまり真上の空でか輝く星です。
いまの時期、夜の8時ごろ、真上を見上げて、そのあたりにひときわ明るい星を見つけたら、それはまず間違いなくカペラです。

あるいは、オリオン座から見ていく方法もあります。オリオンは縦長の長方形をしていますよね、その縦の方向にそって視線を上にのばしていきます。
そうすると、頭の真上あたりで明るい星に行き当たります。それがカペラ。

カペラがみつかりましたら、そのまわりにある比較的明るい星々をつなぐと五角形ができます。
正五角形ではありません。少しいびつな将棋の駒のような形になっています。
この五角形は、空の明るい場所でもけっこうわかりますからね。ぜひ探してみて下さい。

そして、じゅうぶん暗い空であれば、カペラのすぐ横に3つほど星がかたまっているのが見えるんです。
これをつなげると、五角形のひとつの角からちょろんとヒゲがはえているような感じになります。これでぎょしゃ座の完成です。

Auriga-01

←ぎょしゃ座の探し方
 (gifアニメーションです。クリックで拡大します)

完成なんですが、この、星をつないだ線は、いま言ったように「五角形にヒゲがはえたの」にしか見えません。じつはこの星座、その描かれている姿をこの形からイメージするのはかなり難しいんです。

まずそもそも、ぎょしゃ、を漢字で書くと「馭者」。
馬車の前のところに乗って馬を操る人のことですね。

馬車にもいろいろあるんですが、この星座の場合、神話で伝えられているのは、のちほどご紹介しますが、戦車なんです。
戦車と言っても古代の戦争で使った戦車。戦闘馬車といったほうがいいかもしれません。

映画がお好きなかたでしたら、『ベン・ハー』の、有名な戦車競走のシーンを思い浮かべていただけるとイメージが掴めると思うんですが、二輪の馬車です。
二輪といっても前後の二輪じゃなく、左右の二輪の馬車なんですね。

神話はそうなんですが、じゃあそういう戦車を操っている人の姿が描かれているのかというと、これがですね…。

星座絵としては、この星座、子山羊を腕に抱いたおじいさんの姿として描かれているんです。
カペラが子山羊の部分に、先程いったヒゲの部分が子山羊をかかえる腕になりまして、じつはカペラという星の名前も、ラテン語で「小さなメス山羊」という意味なんです。

なぜこうなっているのか。
これ、ちょっとややこしいんです。

この星座の起源は大変古くて、ギリシア以前の古代から、このあたりの星は、子山羊もしくは子鹿を抱いたおじいさんに見立てられていたそうです。

で、ギリシア時代になると、ここを馭者と呼ぶようになります。
これは、カペラが星1つで馭者を、先程いったヒゲの部分が手綱を表します。そうしますと残りの部分が箱形になりますので、そこを車に見立てていたらしいんです。
つまり戦車全体の姿をあらわしていたんですね。

なんですが、星座絵のほうは、なぜか、古代からの羊を抱いたおじいさんの姿がそのまま引き継がれて残ってしまったんです。

というわけで、ぎょしゃ座は、星座の名前と、星座が表す姿と、そして星を結んだ線、それぞれがいまひとつ一致しないという、ちょっと珍しい星座なんです。

それから、カペラという星、この星もなかなか興味深い星でして。
望遠鏡でも1つの星にしか見えないんですが、じつは太陽の10倍ほどの大きさの、ほとんど同じ明るさの2つの星が互いの周りをまわっているんです。

こういう星を連星といいますが、カペラの場合は、その距離が非常に近いんです。
太陽と地球の間ぐらいしか離れていません。

その近さでもって、太陽の10倍ほどある巨大な星が、しかも、わずか100日あまりという短い周期でお互いを回り合っているんです。
もしも近くで見えたとしたらどんな光景なんだろうなあと思いますねえ。

では、いつものように星座ににまつわる神話をご紹介していきましょう。

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