えむしーライフ

Just another MC life

【2014年4月17日(木)放送分より】

夜空のほうもすっかり春本番ということで、先々週、春の星座のトップバッターとして、かに座をご紹介しましたけれど、今日は北の夜空で春を告げる「北斗七星」からお話していきます。

北斗七星。これはもう、ご存知でないかたの方が少ないですよね。柄杓のようなかたちをした、とても見つけやすい星のならびです。
今の時期、夜の8時か9時ぐらい、北の空高いところを見るとすぐに見つかります。

日本では古くから「ひしゃく星」と呼ばれていました。英語でも “The Big Dipper”といって、Dipperていうのは「すくうもの」「スプーン」「ひしゃく」っていう意味ですから、同じように見ているんですね。

実は北斗七星は、ほぼ一年中北の空にいるんです。ですが、夏の終わりごろから冬にかけてのあいだは、空の低いところにいるので、ちょっと見えづらいんですね。
で、春の訪れとともに、だんだん高い位置にのぼってきます。
今頃から6月くらいにかけてがいちばん見やすい高さにいるんですよ。ぜひご覧になってみてください。

さて、北斗七星は「星座」ではありません。ひとつにまとまった星の並びとして名前がついて知られているんですが、星座としては、「おおぐま座」という星座の一部分なんです。

おおぐま座はとても大きな星座で、全天で三番目の面積をもっています。ですから、北斗七星もほんの一部分になっていまして、あの柄杓のマスの部分が、熊さんの腰のあたり、そして、柄の部分が、長いしっぽになります。

じっさいの熊さんには長いしっぽ、ありませんけれども、夜空の熊さんはしっぽが長いんですね。

この「おおぐま座」、北斗七星以外の星はあまり明るくないので、全体像は掴みにくいんですが、もし空がよく晴れていたら、柄杓の「底の方向」の空を見渡すと、同じような間隔で二つずつペアになった星が、とんとんとんと三カ所、並んでいるのが見つかると思います。

これ、市街地どまんなかではさすがに無理ですが、少し離れた住宅街ぐらいなら、お天気がよければ見えますよ。

これが、熊さんのつま先にあたる星なんです。
これが見つかれば、北斗七星からこのあたりまでがおおぐま座なんだな、という見当はつけられます。

そうすると、かなり大きな星座なんだということがわかります。晴れた夜にはぜひ探してみてください。

それから、そのくらいよく晴れた空であったら、ぜひ、柄杓の柄の先から二つ目の星をじっくり見てみてください。

この星は「ミザール」というんですが、目のいい人であれば、よく見ると、明るい星のすぐ横に小さな星がくっついているのがわかると思います。
もう一つの星には「アルコル」という名前がついています。

こんなふうに、一見ひとつの星にみえるんだけれども、実は二つの星がくっついてる、こういう星を二重星といいますが、このミザールとアルコルは、ちょっとめずらしい、肉眼で見分けることができる二重星なんです。

はるか昔、アラビアでは兵士の視力検査にこの星を使ったといわれています。二つの星を見分けることができれば視力ばっちり。合格というわけです。ぼくはまるでダメですけどね、よかったらトライしてみて下さい。

さて、北斗七星は今の時期、柄杓の口を下に向けたかっこうで浮かんでいます。そして、「柄杓の先端の二つの星を結んだ線を5倍くらい下にのばしたところ」にあるのが、北極星。この見つけ方、理科の時間に習いましたよね。覚えてますか?

北極星は「動かない星」です(厳密にいうとごくわずかに動いてはいるんですが)、どんな季節でも、どの時刻でも、同じ方向、真北で光っています。なので、古来、方角を知るのに使われてきました。

なぜこうなるのかと言いますと、地球は北極と南極をむすんだ線を軸にして、コマのようにぐるぐる回っています、この回転軸を地軸といいます。
で、北極から地軸を上にまっすぐ伸ばしていった方向、これを「天の北極」と言うのですが、この方向にあるのが北極星なんです。

自転のおかげで、地球上から見ると、空が回っているように見えます(もちろん実際に回っているのは地球の方ですが)。そして、地軸の延長線上にあるこの星が、空の回転の中心になるんですね。だから動かないんです。

ちなみに、この逆、つまり天の南極というものも当然あります。ですが、ジャストの位置に目立った星がないものですから、南極星というものは存在しません。そのかわり、天の南極のそばにある南十字星が方角を知る手がかりになっています。

ただし、この回転の中心は、ホンのごくわずかずつ、移動していきます。

さっき、地球はコマのように回っているといいましたが、あのコマというのも、首を回すように振れることがありますよね、これを「歳差運動」といいます。「首振り運動」とか「すりこぎ運動」なんていうふうにも呼ばれます。

地球も同じように、首を振っているんです。

とはいってもその運動の周期はとてつもなく大きいもので、人間の感覚では到底とらえられないのですが、何千年といった単位で北極星は他の星に移り変わりっていきます。
たとえば、古代エジプトには、今からおよそ4800年前に、現在とは別の星が北極星に相当していたという記録が残っているそうです。

さて、この北極星のあたりも、よく見ますと、北斗七星と同じように柄杓の形になっているんです。

同じように七つの星でできていて、北極星が柄の先端になります。北斗七星のおおむね半分くらいの大きさです。
北極星のほかはあまり明るい星がないので、見つけるのはちょっと難しいんですけれど、ホントに不思議なくらい、同じようなかたちをしています。

このちいさいほうの柄杓のかたち、こちらは「こぐま座」という星座です。星図絵をみますと、こちらの熊さんもやっぱり長いしっぽを持った姿で描かれています。

おおぐま座とこぐま座。このふたつの星座は、おおぐま座が母親で、こぐま座が、その息子であるとされています。では、この、おおぐまこぐまの親子についてお話していきます。

Ursa-01

←北斗七星〜おおぐま座、北極星、こぐま座の探し方
(クリックで拡大します
)

Page 1 Page 2

タグ:

ページ上部に