えむしーライフ

Just another MC life

【2014年5月1日(木)放送分より】

 

うみへび座は春から初夏にかけて、南の夜空に見える星座です。

この星座のなによりの特徴は、とっても長ーい星座だということ。全天で88ある星座の中でこれほど長い星座は他にありません。どのくらい長いかといいますと、うみへびの頭の部分が東の地平線からのぼってきてから全身が見えるまで、なんと6時間近くもかかってしまうくらいなんです。

うみへびは今の季節、南の空、低いところに長々と横たわっています。おおむね空の半分から下1/3ぐらいにかけてのあたり。あまり明るい星がなく、低いところにあるせいもあって、周囲に明かりが多い場所では、全貌をとらえるのはちょっと、というより、かなり難しいと思います。

でも、おおむねあのあたりがそうなんだな、という見当をつけるのは、そんなに難しくはないんですよ。 ポイントはふたつ。まずうみへびの頭部、あたまですね、ここを見つけること。もうひとつは「うみへびの心臓にあたる星」を見つけること。

どちらも、先週のしし座のお話のなかでご説明した「ししの大鎌」からさがしていくのがおすすめです。 「ししの大鎌」は、クエスチョンマークを裏返しにしたような形をしているんでしたね。いちど覚えたらすぐに目につく、とっても特徴的な星の並びです。

「ししの大鎌」は、今の時期でしたら夜の8時ごろ、南の空を見上げますとかなり高いところに位置しています。

さて、「ししの大鎌」が見つかったら、上半分のまるいふくらみの部分、草刈り鎌の刃にあたる部分ですね、このまるいふくらみの、口のあいている方向に視線を伸ばしてきます。

すると、これは空のさほど低くないあたりに、星が5、6個小さなひとかたまりになっている部分があるんです。あんまり明るくはない星の集団ですから、よく晴れた夜空でないと見つけにくいですが、ぼくはいつも、ラグビーボールみたいなかたちだな、と思うんです、そんなイメージで探してみていただくといいかもしれません。ここが、うみへびの頭になります。

次はうみへびの心臓です、こんどは「ししの大鎌」のクエスチョンマークの縦棒に注目します、この縦棒を下に伸ばしていきながら、すこし右側を見ていきます。そうすると、まわりにあまり星がないなかにぽつんとオレンジ色に光っている星があるんです。この星は「アルファルド」という名前がついています。

アルファルドはニ等星で、この星座の中では最も明るい星です。ものすごく明るい星というわけではないんですが、まわりにあまり星がないので、けっこう目立っていて見つけやすいいんですよ。

アルファルド、とはアラビア語で「孤独なもの」という意味。まわりにあまり星がないように見えるためにこういう名前がついたんでしょうね。また、長〜いうみへび座ですが、この星座のなかで固有の名前がついている星はこれ一つしかないんです。まさしく「孤独なもの」と言えるかもしれませんね。

そしてこの星は別名「コル・ヒドレ」といいまして、これはラテン語で「蛇の心臓」という意味。ちょうどうみへびの心臓のあたりで光っている星ということでこんな呼び名もあるんです。

ということで、このふたつの目印、ラグビーボールみたいな形の星の集まり、すなわちうみへびの頭。そして、アルファルド、孤独な星、「蛇の心臓」。このふたつがわかりましたら、うみへびの頭から心臓にかけてがわかったということですよね。ここまでが、この星座のおおむね四分の一くらいになります。

そして、アルファルドから東側、ええと、いまは南の空を見ているわけですから東は向かって左ですよね、いいですか。アルファルドから東つまり左の方向に、うねうねとうねっていくうみへびの胴体が見えるはずなんです。

が、空がじゅうぶん暗い場所でないとここを見分けるのはたぶん無理だと思います、残念ですけどね。 ただ、見当のつけかたがあるんです。

おとめ座のスピカ、春の大曲線のお話、ご記憶いただいてますでしょうか。北の空の北斗七星の柄の部分をのばしていって、東の空の一等星アークトゥルスを通って南の空のスピカまでいたる大きなカーブ。スピカのそばには今年は火星がいるんでしたね。とっても目立っています。

このスピカの下のあたりまでうみへびの胴体が続いている、と思ってください。そうすると、かなり長い星座なんだなあということ、お分かりいただけると思います。

このあたりで、遠州地方では海岸に出れば南の空はもう真っ暗ですから、海辺で見るのが一番かもしれません。

そういう場所で、すっきり晴れた夜、この星座を見ますとね、明るい1等星こそありませんが、うねうねと胴体がうねっていくようすがわかって、まさに「大蛇」なんですよ。ぼくも以前、海岸から見たみごとなうみへび座の姿、いまも記憶に残っています。

厳密にいうと、大蛇の下半身のあたりには、コップ座、からす座といった別の星座がすぐそばにあって、混ざってしまいがちですけれど、でも、ぼくはそれでもいいんじゃないかなと思うんです。

とにかく、そのあたりにかけて長々とうねっているように見える星座、これがうみへび座だ、と感じてもらえたらと思います。

hydra

←うみへび座の探し方

 

これから、夜に屋外にいても過ごいやすい季節になっていきますからね、機会がありましたら、夜空にゆったり横たわるうみへびのすがた、ぜひご覧になってみてください。ほんと、壮観ですよ。

では、うみへび座にまつわる物語についてお話していきます。

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